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2013年6月23日日曜日

運用して初めて学べること。原理原則に従うとは。

お楽しみ様です♪ねこねこです。

 Λ Λ
(①ω①)ノシ ~♡


さてさて、怒涛の下げ&日内変動な5、6月ですが。
皆様、無事に利益を積み重ねて居られるでしょうか。


ちょうど、本日配信された斉藤正章さんからのメールマガジンにて、

『日経平均が1万3千円程度であった4月頭と現在の資産を比較して。
下がっているなら何か運用方法に問題があります。』

という内容がありました。

私の運用における利益状況は。
2013年の年初を基準として、そこからの増減を率として求めてみました。


何だかんだ言っても日経平均との相関はありそう。

2月から4月のドローダウンに耐える時期がきつかったものの、
率は低くとも市場環境だけに左右されない基盤を構築しつつあるようです。

ちょっとは自信を持ってもいいかな??


そして、6月に入り、所謂『斉藤式逆張り買い』のシグナルが出てきたのが
6月6日とか7日とか、あのあたりで。

暴落の状況が酷ければ酷いほど、一時的な反発の可能性も高まる傾向があるようで
私が使用している逆張り戦術で今回の市場環境でヒットしたものは、
利益となる取引の確率が90%を超えるというもの。


でも、怖いものは怖いんです。
システムトレードだからといって、恐怖の感情が無くなるわけではありません。

昨年の同時期に、軽い暴落(この表現は正しいのか?)が生じて、
欲望に負けてルールよりも多い金額を投資したが故に3割のドローダウンで苦しみ、
そこから回復するのに半年以上かかった経験があるのであれば、尚更のことです。


システムトレードに限らず、自分の在りたい姿、なりたい姿に到達するために
乗り越えなくてはならないことは、他人や環境よりも自分の弱い心なのだと考えます。

恐怖に怯えて脚がガクガクしている子鹿のような心を叱咤激励して。
シグナルに従い。

買った当日にどエライ額のドローダウン(含み損)が発生し。
ホンマに大丈夫かいな、と心配にはなりながらも。


結果、その戦術に従って6月前半に実施した19銘柄の取引において。
利益になった取引が17。
コスト支払いとなった取引が2。
利益となった取引の確率は89.5%。
合計損益も大幅なプラスでした。

その時保有、もしくは新たに売買した別の戦術による取引で生じた
コスト支払いを大幅にカバーしてくれる結果となり。


適正なシグナルに厳格に従うことの重要性を改めて思い知りました。



さて、以上が、今回の『暴落』に関する私の経験と感想です。

実際には昨年の苦い学びから、こういった『暴落』に対応する戦術は
パターン分けを行い、かなり磨いていたからこそのプラスの結果であろうと。

その中で、感情が不安に陥ったからこそ氣付いた『ルールの穴』を。
何かのご参考になればと、お伝えしたいと考えます。



『斉藤式逆張り』

日本株式のシステムトレードを実践しようとしている方であれば
一度はご覧になったことのある文字列であり、ルールであろうと思います。
詳細は書籍やDVD等でご確認いただくべきと考え、ルールの詳細は示しません。

簡単に言えば、移動平均線を利用して判断を行い。
急落した銘柄を買い付け。
反発したら売却する。
という『カウンタートレード』(人の感情が行き過ぎる傾向を利用した戦術)です。


その決済条件も非常に単純で。
書籍に書かれているものは

・利益が◎%になったら利食い
・期限切れで手仕舞い

というもの。



一方で、斉藤さんのメルマガ、書籍を拝見して、
私は斉藤さんの『原理原則』を以下のように認識しています。


・特定の市場環境において
・ある銘柄が特定の状況となった際に
・有利な条件で仕掛けを行い


・特定の市場環境において
・ある銘柄が特定の状況となった時に
(=決済が望ましい状況となった時)
・有利な条件で決済を行う


うん、とても明確で当たり前と感じます。

有利な時に有利な条件で仕掛け。
有利な時に有利な条件で決済する。


・・・何か先ほどのルールに違和感を感じませんか??
私はこの違和感を感じるまでに数年以上かかりました(苦笑)




この時、大切なことが一つあります。

『仕掛けた価格』は、上記の原理原則に『入っていない』

言い換えれば

『利益がどれだけになるか』は判断基準足り得ない

ということです。


あくまでも、市場環境と、ある銘柄の状況を判断基準として
仕掛けるのに適切か、
手仕舞うのに適切か、
を判断しているわけです。

一方で、
『利益が◎%になったら』という条件式は、
『その銘柄を●●円で購入した』
という情報から初めて計算可能となります。

でも、市場は、
『あなたが幾らで仕掛けたか』ということは知ったこっちゃないんです。



『カブの塩漬け』が得意料理な方々の典型的な思考例は

・この銘柄が値を戻したら手仕舞おう
・あわよくば僅かでも利益が出たら嬉しいな

と言うものでしょうか。

過去のブログでも記載しましたが、
特に男性脳は『負ける』ことを極端に痛みと認識しますから。
『損失確定=負け』をとことん先延ばししようとします。

この考え方が適切かどうかは、ご判断いただけますよね??(笑)
例として適切かどうかはわかりませんが、
『仕掛けた金額』や『利益額』を決済基準とすると良い結果には繋がりそうにありません。



もちろん、『書籍に書かれている』斉藤式逆張り買いのルールは
(=斉藤さんの『実運用に用いているルールではない』)
有効であり、機能しています。

理由は、『斉藤式逆張り』は仕掛けのタイミングが極端なため、
価格の反発タイミングにも一定の傾向があり、
『利益◎%』という二次的な判断基準でもおおよそ適正に判断可能である
ということかと考えます。


ですが、本来は決済のタイミングも
値動きそのもの、
その移動平均や乖離率、
およびシグナル数等の市場環境、
といった一次的な判断基準で考えた方が
より適正に判断できるのではないでしょうか?


と、考えて、今回、ルールのブラッシュアップを行なってみました。

-----
 勝率: 96.10 %
 勝ち数: 148 回
 負け数: 6 回
 引き分け数: 0 回

 平均損益(円): 43,259 円  平均損益(率): 14.42 %
 平均利益(円): 45,906 円  平均利益(率): 15.30 %
 平均損失(円): -22,053 円  平均損失(率): -7.35 %

 合計損益(円): 6,661,817 円  合計損益(率): 2,220.63 %
 合計利益(円): 6,794,132 円  合計利益(率): 2,264.73 %
 合計損失(円): -132,315 円  合計損失(率): -44.11 %

 最大連勝回数: 76 回
 最大連敗回数: 1 回
 最大ドローダウン(簿価ベース): 58,216 円(2004/06/08)
 最大ドローダウン(時価ベース): 1,918,989 円(2011/03/15)
 PF: 51.348
 平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 5.68 日
-----

以上が、『超暴落時』対応斉藤式逆張りにおいて
6月上旬にシグナルが出た戦術の2000年から2012年の検証結果です。
13年間で発動したのはたった4回(笑)

それ位、行き過ぎた市場環境でしか発動しない、波動砲みたいなルールです。


そこから、決済条件を変更します。

『利益◎%』という二次的な判断条件から、
『その銘柄の値動きがどうなったら』
『市場環境がどのようになったら』
という一次的な判断条件に変更し、最適値を探してみました。

-----
 勝率: 98.70 %
 勝ち数: 152 回
 負け数: 2 回
 引き分け数: 0 回

 平均損益(円): 57,712 円  平均損益(率): 19.24 %
 平均利益(円): 58,892 円  平均利益(率): 19.63 %
 平均損失(円): -31,991 円  平均損失(率): -10.66 %

 合計損益(円): 8,887,633 円  合計損益(率): 2,962.57 %
 合計利益(円): 8,951,615 円  合計利益(率): 2,983.90 %
 合計損失(円): -63,982 円  合計損失(率): -21.33 %

 最大連勝回数: 79 回
 最大連敗回数: 1 回
 最大ドローダウン(簿価ベース): 0 円(0001/01/01)
 最大ドローダウン(時価ベース): 1,912,506 円(2011/03/15)
 PF: 139.908
 平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 7.49 日
-----

如何でしょうか?


元々が一撃必殺、
KOG(ナイト・オブ・ゴールド)のバスターランチャー、
ZZガンダムのハイメガ粒子砲、
デンドロビウムのゼロ距離射撃、
イングラム2号機のガトリング砲(初期OVA第6巻:『二課の一番長い日』より)…


…あ、最後のは自分で道路を壊して自爆してるし、
大田が乗ってるけど2号機じゃなくて警察学校にあった教習用機じゃん(古!)


磨きをかけていたこともあって、元々も悪くない戦術だと考えています。
が、決済条件をちょっと変えてみると、特に合計損益が跳ね上がりました。


今回、暴落で仕掛けた直後に、
特に恐怖を感じたことからか、この改善に氣付き、実際に決済条件を改良できました。

多分、実際に投資をせずに机上の空論で考えていては、至れなかった結果です。


斉藤さんも、過去発表された戦術から、現在の戦術まで、
どんどんと改善を加えられています。

私たち人間は不完全です。
完璧なルールなど、おそらくは到達することはできません。

ですが、不完全なルールであっても統計的に有利には成り得るし、
不完全なルールだからこそ、改善もして行けます。


完全なルールが出来てから投資をするのではなく。
目指す目的を明確にして、まず賢明に歩き始める。
歩きながら、方向を修正して、装備を良くして、身体も強くして。



そう、竜王よりも強くなってからラダトーム城を出発することは不可能。
最初からロトの剣やロトの鎧は装備出来ません。
ひのきの棒と旅人の服でスライムを倒すところから始めるんです。


ただ、RPGと違うのは、一度死んでしまう=破産してしまうと
王様に怒られるだけでは済まないので(笑)

所持金は半分ではなくて0やマイナスになりますからね。



まだまだボラティリティの高い、荒れた相場が続いています。
そんな時こそ資金管理をしっかりとして。

望む未来を手に入れるための毎日の一歩を積み重ねて行きましょう!!

2013年6月7日金曜日

『感情の達人』的システムトレードの実践とは。

こんにちは。

ほんっとうに久しぶりに、勝率9割超過の戦術がヒットしてシグナルを出しているのですが、
ホンマかいなと信じられずに何度も検証してしまったねこねこです。(6月7日朝)

 Λ Λ
(①ω①)ノシ

で、調査しながらつい改良も進めちゃって、発注方法を改善したので。
肚を決めて投資しようと。

うわー、昨年の3割ドローダウンを思い出すよ。
超怖い(苦笑)



3回に渡って『ドローダウンを前提とした資金管理』について考察しました。
その途中で、フェアトレード西村師匠にメルマガで本ブログをご紹介いただいたのですが。

これまで、最高のPV/Dayは50前後だったのが、一気に500近くになり。
驚愕というか何というか。
情報を必要とする人に対する告知の重要性を思い知ったここ最近でした。

自分のフェイスブックやグーグル+で
『ブログ更新しました~♪』と告知しても余り見てもらえない現実。


・・・ふと氣付いたのは。

投資初心者やシステムトレードを知らない人には、内容が難しすぎるんじゃね?
ということ(汗)


ただ、内容をはしょって、耳触りの良い文言だけ並べて、
単に見てもらうだけのブログを作っても仕方ないなぁ、と。

ま、フロントもバックも商品は無いから、
本当に考察と情報提供のみが目的のブログなんですけどね(苦笑)

PVは低調だったとしても、自分が考察し、検証し、実行し、提供できる
最大限の価値を伝える場でありたいと心から思います。



さてさて。
技術論が続きましたので、大好きな(笑)精神論のお話を。

長いよ(笑)


今回は、トレードだけでは無くて、実生活にもプラスに働かせられる
ここ最近で私にとって一番の氣付きとなったお話です。

このブログの記事にも何度かご登場いただいている
『素敵な生き方』の師匠である『氣づかせ屋さんちゃん』こと、さんちゃん先生。
https://www.facebook.com/Sanchan.SunLeaf


師匠のお話の一つに『感情の達人』という内容が在ります。


一行で表面的に要約すると(深く知りたい方はさんちゃんが出版した時にご案内します!)

『自分の感じたい感情を感じながら、素敵な人生を生きて行こう』

というもの。


で、この内容をシステムトレードに適用するとどうなるのかなぁと考えていたのです。



私たち投資家が感じたい感情・・・

『儲かった!!』『利益を確保した!!』
まぁ、これは異論は無いですわな。

『予想通り!!』『作戦通り!!』
これは裁量側に寄った感情でしょうか。

『戦術が機能してるなぁ!!』『戦略が的中したなぁ!!』
システムトレードならこんな感情が欲しいですねぇ。



一方で『感じたくない』『避けたい』感情・・・

『損した・・・』『損失を確定しちゃった・・・』
避けたいという氣持ち、頷いてもらえますよね?

『逆かよ・・・』『裏目に出たなぁ・・・』
裁量で判断した投資が巧くいかなければこんな感情でしょうか。

『この戦術は外れの時期か・・・』『戦略の組み立て間違ったか・・・』
システムトレードならこんな感情を味わうことも、またあるでしょう。


で、です。

感じたい感情。
巧く行った!成功した!!儲かった!!!万々歳!!!!俺天才!!!!!
という感情だけ味わって。

感じたくない感情を完全に排除することは可能なんでしょうか?

と、いう問いを、私も含めた皆様に投げてみます。


仮に、私たちが勝率100%の戦術を組み立てることができて。
それが、カーブフィッティング(過剰最適化)ではなく。
今後も機能し続けてシグナルを出し続ける。

そんな素晴らしい僥倖に恵まれたなら、可能かもしれません。


ですが、仮に理論的にそれが可能だったとしても。
その状態に至らないと投資しない、という『完璧主義』な姿勢では、
私たちの人生に与えられた時間は短すぎるように思えます。


基本的にトレードは、利益を得ることとコストを支払うことの両輪から出来ています。

私たちが行おうとしているシステムトレードは、特に、
適正な戦術・戦略に基づいて、確率的に有意に有利なトレードを繰り返すことで
統計的に得られた検証結果に『近い』結果を得ることを目的としています。


この定義に基づくと、味わいたくない感情。
コストを支払ったという感情を排除することは可能でしょうか?


・・・無理ですよね。


例えば勝率8割の戦術を持っていたとします。
とても素晴らしい戦術です。
ですが、10回のトレードの内、2回はコスト支払いとなります。

また、こんな戦術であれば、機能する相場が少ないと予想されますから、
『今日もシグナルが出ないのか』という『退屈』さを感じることとなるでしょう。

逆に、毎日シグナルがでる戦術であれば『退屈』は感じないかもしれませんが、
勝率は50%近辺。
2回に1回はコストを支払うこととなります。



もうあっちを立てれば こっちが立たず♪
いわゆるあいつが イタバサミー♪♪

選択肢に板ばさみの毎日♪
これがほんとの センタクバサミー♪♪

http://youtu.be/rxD_wcYWbw8
(LoveDiary『イタバサミー』より)



システムトレードで資産構築に取り組むと決めた時点で、
『コストを支払う損失感』
『退屈さに耐える』
『恐怖に耐える』
『欲望を抑える』
という、『辛い感情』を味わうことは・・・『覚悟』して下さい。


これらの感情を味わうこと無しに、美酒や果実は手に入ることはありません。



・・・え、でも、シストレの商材広告にあるじゃないですか?
『感情に拠らないシステムに基づいた投資』
『感情的になることなく、気持ちが毎日落ち着いています』
『淡々とただシグナルに従うだけです』
って、そんな感じの言葉。


実際に資金を投じれば、氣持ちの波はイヤというほど感じるでしょう。
何もネガティブな氣持ちを感じないなんて無理な話です。


幾らシステムトレードで利益を上げていたって。
利益が出たら嬉しい。
裏返せば、コストを支払うのは残念です。

コストを支払って『わーい』と能天気に喜んでいる人が居たら会ってみたいです。


幾ら有効な戦術を組み合わせた戦略を運用していても。
100%全ての相場で有効な聖杯は存在しない。
だから、自分の組み上げた戦術・戦略が機能しない悔しさは感じます。

どんな相場でも毎日確実に利益となる聖杯。
かぐや姫からの課題くらい困難な難題です。


従って、システムトレードを実行すると決めても、
ポジティブな『感じたい感情』を感じることもあれば、
ネガティブな『感じたくない感情』を感じることも必ずあります。



ここで、一番最初の『感情の達人』の定義に戻ります。

『自分の感じたい感情を感じながら、素敵な人生を生きて行こう』


これを読んで多くの方はこう思うでしょう。

『味わいたくない損失の悔しさや情けなさを味わうんだったら、
自分の感じたい感情を感じてないじゃん!どういうことだよ!!』


繰り返します。

システムトレードを実行しても、いろいろな感情を感じます。

ポジティブな氣持ちもあれば、ネガティブな氣持ちもあるでしょう。

それは、避けられません。



ですが。
きちんとしたシステムトレードを実行すれば。

『こんな種類のネガティブな氣持ち』は、金輪際感じずに済みます。


『あ~、塩漬けにするしかないか。』
『いつ売っ払えばいいんだろう?』
『また損切りできなかった…』
『うわ、追証が発生した!どうしよう…』
『何をどうして良いのかが判らん!』
『決めたことを守れない俺って情けない奴…』


そうです。

『あー、この取引はコストの支払いになっちゃったか。残念だなぁ。』

『仕事で疲れたけど、シグナルチェックと発注しなきゃ。めんどくさいなぁ。』

『この戦術、どうやったら使い物になるねん!!あーもー、わからん!!』

こういったネガティブな感情は腐るほど味わいますよ(笑)


でも、その代わりに。

『お。損切った銘柄は更に下がってる、か。損切りで正解だったな。』

『きちんと発注しといて良かったなぁ。イイ所できちんと指さってるよ。』

『あ…この戦術にこの指標が有効じゃね?スゲーじゃん、俺♪』

こんなポジティブな感情『も』味わえることを、お伝えしておきます。



この世界は全て『波』で出来ています。

それは、量子力学のような物理学の面でも。
人の感情のような精神世界の面でも。


ちなみに。
女性の波の周期は・・・28日。
男性の波の周期は・・・20分。
だそうです。


ポジティブだけ。
ネガティブだけ。
そんな歪な状態を、天地宇宙は許してくれないのでしょう。


ポジティブも、ネガティブも。
どちらも感じなくてはならない。
その時、人が選択し得る最善の道は。


プラスなポジティブ。

そして

プラスなネガティブ。


そう。
どうせ辛い感情を感じるなら、
自分が得たい結果につながっている行動を実行して感じましょうよ。


うわー、これだけ頑張っても巧く行かないのかよ。きっついなぁ。
でも、今に見とれよ、絶対に目標を達成してやるからな!!


そんなカッコいい台詞が言えるくらい、カッコいい行動を実行しましょうよ。


その時、あなたの感じた『プラスのネガティブ』な氣持ちは、感情は。
あなたが得たい結果に一歩近づくという、素敵なギフトを与えてくれるのだと。

私は、そう信じています。


このお話、システムトレードに対しての内容としてまとめましたが。
人生全てのチャレンジについても同じことが言えるんですよね。


貴方は敗北感を味わうことを恐れてチャレンジしない腰抜け人生を選びますか?

目的を達成するためには精一杯努力して、敗北感すら糧にする素敵人生を選びますか?


私は、素敵人生を選びたい。
だからこそ、へっぽこはへっぽこなりに、精一杯努力と挑戦を続ける所存です。

皆様の人生が素晴らしい経験と感情で満たされますように!!

2013年6月2日日曜日

ドローダウンをコントロールする資金管理について。その③

さてさて、資金管理を考え始めて、文章を書き始めると止まらなくなりました。

アウトプットが必要な時期だったようです。


さて、ドローダウン時においては、それが想定内の範囲にある以上は
検証した条件(元々の投資資金)で投資を継続すべきですが。
そのために2つ前の投稿でドローダウン時用の資金をプールしましょうとお伝えしました。


続いて、希望通りに利益が乗ってきた時に、ドローダウン許容額をどのように決めるのか、
賭博型と堅実型の2種類のタイプをご紹介しました。
もちろん、あくまでも例であり、これがベストと言うわけではありません。
儲けについては従来のドローダウン許容率に係数をかけるなど、
積極側にも消極側にもお好みで変更できます。


さて、前の投稿で示した投資額と利益額、ドローダウン額の表ですが、
ご覧になってお気づきの点があろうかと想います。

この表ですね。


元本 勝率 平均 合計 最大DD 最大DD PF
損益 損益 簿価 時価
千円 千円 千円 千円  
             
1,000 約 63 2,961 1,955 239 252 約 1.57
2,000 5,922 3,909 478 504
3,000 8,883 5,864 717 756
4,000 11,844 7,819 956 1,008
5,000 14,805 9,774 1,195 1,261
6,000 17,766 11,728 1,433 1,513
7,000 20,727 13,683 1,672 1,765
8,000 23,688 15,638 1,911 2,017
9,000 26,649 17,592 2,150 2,269
10,000 29,610 19,547 2,389 2,521

投資額が増えると、それにほぼ比例して利益もドローダウン(簿価・時価)も増えています。

これは、1銘柄あたりの投資額を総投資額の約4%と設定した『定率法』だからです。

500万円の資金で投資していれば1銘柄あたり20万円で25銘柄に。

1000万円の資金で投資していれば1銘柄あたり40万円で25銘柄に。

元本が2倍になれば、投資する銘柄はほぼそのままに、投じる金額が2倍になるのですから、
利益も損失もそのまま2倍となる計算です。



それに対して、
元本が300万円の時は1銘柄あたり30万円で10銘柄に。
元本が600万円の時は1銘柄あたり30万円で20銘柄に。
元本が900万円の時は1銘柄あたり30万円で30銘柄に。
このように投資する銘柄数を増やしていく『定額法』という考え方もあります。

定率法を検証していた時点からかなり戦術・戦略のブラッシュアップは進んでいるため、
ドローダウン率など大きく改善しています。

そのため直接の比較は困難ですが、元本が増えた際の利益や
ドローダウンの増減を確認していただきたいのです。

元本 勝率 平均 合計 最大DD 最大DD PF DD/元本 DD/元本
損益 損益 簿価 時価 簿価 時価
千円 千円 千円 千円  
                 
5,000 63.5 4,765 7,772 442 523 1.74 8.8 10.5
6,000 62.7 4,387 8,120 440 661 1.67 7.3 11.0
7,000 62.7 4,422 9,176 508 752 1.68 7.3 10.7
8,000 62.0 4,260 9,718 512 910 1.66 6.4 11.4
9,000 61.8 4,310 10,802 577 956 1.68 6.4 10.6
10,000 61.9 4,151 11,271 575 1,134 1.67 5.7 11.3
11,000 62.1 4,138 12,082 579 1,224 1.68 5.3 11.1
12,000 61.6 3,858 12,067 689 1,105 1.62 5.7 9.2


斉藤正章氏の著書にも記載されている内容ではありますが、

運用している戦術が有効であればある程に。
特に『優先順位』が的確であればある程に。

基本的に投資する『銘柄数』が増えると、
成績、特にプロフィットファクターは悪化する傾向にあります。

表をご覧いただくと、資金が増加するにつれて、プロフィットファクターの値が
徐々にですが低下しています。
なので、現在私が運用している戦術・戦略においての
銘柄選択時における優先順位のフィルターが機能しているとも言えます。


なぜそのような結果となるのか。

まあ、当たり前と言えば当たり前ですよね。

優先順位が有効に機能していれば最も成績が良いのはトップの銘柄。


トップ100銘柄に分散するよりも、トップ10銘柄に。
トップ10銘柄に分散するよりも、トップ3銘柄に。

少数精鋭に絞った方が成績そのものは良好なのです。



ただし。

集中投資による破産の危険を回避できるのであれば。



一方で、最大ドローダウン(簿価)は、銘柄数を増やすことで
その率は低下するので、この傾向も活用したいのも正直なところ。



最後に考えたいのは『継続』ということ。

出てきたシグナルを自動発注出来る手段を持っているならともかく、
手作業で発注を行うのであれば、一日に可能な発注銘柄数は有限のはずです。

例えば、一日に500銘柄発注するという選択肢が最も有利という検証結果が出たとします。

さて、毎日、そのシグナルに従って発注作業をすることが出来るのでしょうか?

1銘柄あたりの発注時間を短く見積もって30秒としましょう。
すると、500銘柄で250分、約4時間強です(苦笑)

…少なくとも私には無理です。


私の場合は、現在日に約30銘柄程度の発注を行なっていますが、
仕事で疲労コンパイル状態ですとそれでも結構厳しいです(苦笑)



例えば、50万円の資金で投資を開始したとします。
ドローダウンの許容率を20%とすると、40万円を投資に充当し、
10万円は口座内でドローダウンに対するプール資金に。

その上で、戦術の性質にもよりますが、信用1.5倍を利用して
40万×(1+1.5)=100万円で投資するとします。
(最大DDが10%程度の戦術として)

当初は10万円10銘柄、15万円7銘柄~20万円5銘柄、25万円4銘柄
といった程度の分散から開始するのが望ましいと考えられます。
(5万円20銘柄だと買える銘柄が余りにも小型で逆に値動きが粗そうです)



投資の利益と元本の積立によって、資金が100万まで増えたとすると。
先ほどのドローダウン許容率から80万円を投資に充当し、
20万円は口座内でドローダウンに対するプール資金となります。

同様に信用1.5倍を利用すると200万円が投資資金となりますね。
ここまで来ると、
15万円13銘柄、20万円10銘柄~25万円8銘柄、30万円7銘柄
までは分散可能となるでしょうか。
発注する銘柄の数も多すぎないため、まだまだ作業は楽な範囲だと思います。



更に、状況が良い方向に進み、資金が300万まで増えたとすると。
先ほどのドローダウン許容率から240万円を投資に充当し、
60万円は口座内でドローダウンに対するプール資金となります。

同様に信用1.5倍を利用すると600万円が投資資金となります。
すると、
20万円30銘柄、25万円24銘柄~40万円15銘柄、50万円12銘柄
までは分散可能な範囲だと考えられます。



実際のところ、私が運用している戦術・戦略において、
1つの戦術から発注する銘柄は5銘柄~10銘柄程度です。
従って、30銘柄に分散しようとすれば、戦術は少なくとも3つ以上を
組み合わせている必要がありますよね。

斉藤さんの著書等から戦術の種類としては
・急落逆張り
・押し目買い
・戻り売り
・順張り買い
・順張り売り(ヘッジ目的)
・デイトレ(短期)買い
・デイトレ(短期)売り
といった分類をされているようですから、
7種類×5銘柄or10銘柄の35~70銘柄での運用が
手入力での発注であれば適正な範囲と考えられます。

従って、資金が少ないうちはDD率が低く資金回転率の高い戦術を中心に。
そこから資金が増えてくるに従って、順張り系の中長期保有戦術を組み入れながら。
最終的にはヘッジ目的の戦術も取り入れて。
50銘柄程度に分散まで到達したら、
後は資金の増加に合わせて1銘柄あたりの投資額を増やしていくのは如何でしょうか。


私自身は、現在1銘柄あたり30万円前後の投資額で検証とシグナルチェックを
実施していますが、最近は100株単位の銘柄も増えてきたことも在り、
東証1部の有名銘柄が出てくることがちょこちょこあります。
早く1銘柄あたり50万円程度で運用可能となるように資金を増やして行きたいですね。



自らのDD許容率、保有する戦術の性質、許容可能な作業量、タイミング・・・
一人ひとり異なっているからこそ、最適解を定めることはできないのでしょう。

全ては『バランス』が適正となるよう、自らの立ち位置と状況を見つめながら
『退場』となることの無いように焦らず歩んでいきましょう!!


PS
この年始からの上昇トレンドで、一時は3000万まで資金を増やした人が
この下落で一気にマイナス1500万円(借金状態)になったというお話が
2ちゃんねるのまとめブログに掲載されていました。

http://blog.livedoor.jp/corez18c24-puls/archives/27488830.html


それに対して、5月11日に投稿したブログにおいて、
日経先物のバイアンドホールドで、楽に、効率よく稼げていたはず、
という仮定のお話もさせていただいていました。

http://risutemtrade.blogspot.jp/2013/05/blog-post.html

そりゃ、これからも一本調子で株価が上昇し続けるならば。
レバレッジの高い日経先物やオプションを利用して稼ぐのが効率は良いでしょう。
なんせ、テコ効果が大きいわけですから。

ですが、市場は生物。
次の瞬間に何が起こるかはわからないわけです。

適正なレバレッジ。
適正な戦術の組み合わせによる戦略の構築。
そして、ブレない自らの心の在り方。

一足跳びに自らの最適解に至ることは、少なくとも私にはできません。
一歩ずつ、一歩ずつ。
歩を進め、足場を固め。
将来の望ましい姿を描きながら進んでいきたいと切に願います。

愛する家族のためにも。


皆様にとっても素晴らしい6月となりますように。

ねこねこ 拝